母娘雑記帳‐つくば市・榊原動物病院発行

榊原動物病院の母娘獣医師の日常
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シロクマの地肌
こんにちは

家族に「シロクマの毛を刈ると地肌は何色でしょう」とクイズを出したら「黒」という答えが返ってきました。
答えはその通りの黒なのですが、まさかの即答・正答に答えを知っていたのか尋ねると「出題者の意図を汲んだ」とのことでした。
クイズ王と暮らしているような気がしてきました。









 さて、ニュースでも話題になっていた論文を読んでみました。

Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0071365


Abstract

人ではあくびが敏感に伝染していくことが知られている。進化生物学的にこの現象がヒト以外の生物でも見られるかどうかに焦点があてられている。あくびの伝染( yawn contagion)は霊長類のいくつかの種で確認されている。イヌ(Canis familiaris)もあくびを伝染させる能力があることが示されている。心拍計から得られたデータから、飼い主のあくびを見ている場合と飼い主以外である見知らぬヒトのあくびを見ている場合とでは、イヌの心拍変動の数値に差はなく、伝染性のあくびがイヌの覚醒状態の差よりも、イヌとヒトの共感レベルの差によって影響されることが示唆されたとしている。

本研究ではイヌにおけるあくびの伝染と二つのメカニズム(共感から発生したものか/ストレス反応によるものなのか)を区別することを目的とした。

25匹のイヌに飼い主と飼い主以外のあくびとそれ以外の口の動きを見せそれを観察し、その際に生理学的な指標として心拍数とほか21項目をモニタした。

あくびはあくび以外の口の動きと比べて有意に発生していた。そしてイヌのあくびの伝染は飼い主でない場合よりも飼い主からのほうが頻繁に起こり、あくびの伝染には感情的な影響が関係していることがわかった。

心拍数については変化は見られずストレスの多い状況とあくびの伝染は関係していなかった。

飼い犬におけるあくびの伝染はヒト(飼い主)への共感を示す行動の可能性がある。


続く。。


■読んでみての感想■

あくびの伝染についてはヒトやチンパンジーなどの霊長類においては確認されていて、それが近しい間柄であるほど伝染しやすいことであることが報告されています。非常に認知能力の高いイヌでも同じ現象がみられるのではと推測はされていましたが、今回の論文でそれが明らかになりました。

イヌからイヌではなく、ヒトからイヌへとあくびが伝染するという今回の結果はイヌとヒトの関係の深さをあらわしているのではないでしょうか。
この論文のなかでしばし使われている共感(empathy)という言葉が特に気になっています。イヌたちにどのように作用していくのか興味深く読み進めてみようと思います。






↓ティッシュケースのティッシュを詰め替えようとした瞬間にケースに入り込む愛猫

P7251913.JPG


↓ティッシュになりきる愛猫

P7251919.JPG



↓うえから見た図。

P7251927.JPG



■■夏季休診のおしらせ■■

8月13日(火曜日)

8月14日(水曜日)

8月15日(木曜日):休診日


上記は休診となります。ご了承ください。


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