2015.06.23 Tuesday
つくばの野鳥
こんにちは
今日はつくば市の野鳥のお話しです。
当院は数年前から傷病野生鳥獣救護指定獣医というのになっていて、おもに野鳥の治療に携わっています。つくば市はとても広くまだ多くの森も残っているのでヒヨ、スズメ、セキレイ、ムク、シラサギ、ハト、ツバメ、カワセミなどたくさんの野鳥がいるのです。
ある日来たのはフクロウのヒナでした。
道路にいたところを小学校の先生に保護されました。
まだ羽ははえ換わっていないのでぽわぽわの赤ちゃんの羽です。
保護された日。
ピンセットから食事中。
保護して一カ月ほど経つと、ぽわぽわで白かった羽にも模様が混じり、羽を広げるとこの通り。
野鳥は自然に返すのが大原則ですので、当院でもけがや衰弱に対して治療を行ったあとは時期をみて放鳥しています。
しかし、何らかの理由で野生に戻ることが難しい場合や放鳥までに長時間を有することが予想される場合は、県の鳥獣センターに引き渡しています。
この施設を伺ったことがいままでなかったのと、野鳥を保護された方のなかにも鳥獣センターについて知りたいと思われている方がいたので先日お願いしたフクロウのその後の様子伺いを兼ねて院長と見学に行ってきました。
↓那珂市にある茨城県鳥獣センター
センターの周辺は木々が生い茂り、すがすがしい場所でした。
放鳥できずセンター内で飼育されている鳥たち。
クジャクもいました。
センターの方に案内してもらい猛禽類のケージのコーナーに。。。
!!!!!
いました!
元気そう
保護して差し餌をしているあいだにどうしても人に慣れしまいますが、保護されたフクロウは9割は自然に返せるそうです。
ちなみに1割は何らかの病気やけがなどにより死んでしまうとのことでした。
↓おとなりのケージの先輩フクロウ。
バッサバッサと飛んでいました。放鳥できる日も近そう。
一個一個のケージも広く清潔で、職員の方もそれぞれの個体についてきちんと把握されていて放鳥までどれくらいかかるか、どんな食餌を与えているかなどをおしえてくれました。
巣立ちの時期に誤って巣から落ちてしまったヒナや、ほかの動物に襲われてしまった鳥。エスカレーターに挟まれてしまった鳥などさまざまな理由からけがをした鳥やケアを必要とする鳥たちが来ています。
道端や自宅の庭などで野鳥を見つけた方が当院に連れてきてくれるのですが大事そうに抱えている箱のなかをみると、ペットボトルにお湯をいれた簡易湯たんぽを用意してもらっている例、新聞紙を細かくしてふかふかなベッドを作ってもらったケース、ペットのインコから止まり木を借りて箱のなかに付けてもらっていた例、差し餌を試みようと色々な餌や道具を買ってもらっていた例などがありました。数日後に鳥の様子を電話でたずねてきた方もいます。
小さくしかも傷ついている鳥たちに気付かれる方だから細やかな方が多いのかもしれませんが、その多くのケースに小さな命に対する優しい気持ちと助けたいという強い気持ちを感じています。「ほっとけなくて」という言葉もよく伺います。
野鳥の治療は元気にして放鳥するというのが大きな目的ですのでペットの診察とは少し違いますが、小さな命に接することとそれを助けたいという人の気持ちに触れるという点は共通しているようです。
野鳥の治療も私の仕事の大きなテーマになっています。
バイバイ、フクロウ。げんきでね。
今日はつくば市の野鳥のお話しです。
当院は数年前から傷病野生鳥獣救護指定獣医というのになっていて、おもに野鳥の治療に携わっています。つくば市はとても広くまだ多くの森も残っているのでヒヨ、スズメ、セキレイ、ムク、シラサギ、ハト、ツバメ、カワセミなどたくさんの野鳥がいるのです。
ある日来たのはフクロウのヒナでした。
道路にいたところを小学校の先生に保護されました。
まだ羽ははえ換わっていないのでぽわぽわの赤ちゃんの羽です。
保護された日。
ピンセットから食事中。
保護して一カ月ほど経つと、ぽわぽわで白かった羽にも模様が混じり、羽を広げるとこの通り。
野鳥は自然に返すのが大原則ですので、当院でもけがや衰弱に対して治療を行ったあとは時期をみて放鳥しています。
しかし、何らかの理由で野生に戻ることが難しい場合や放鳥までに長時間を有することが予想される場合は、県の鳥獣センターに引き渡しています。
この施設を伺ったことがいままでなかったのと、野鳥を保護された方のなかにも鳥獣センターについて知りたいと思われている方がいたので先日お願いしたフクロウのその後の様子伺いを兼ねて院長と見学に行ってきました。
↓那珂市にある茨城県鳥獣センター
センターの周辺は木々が生い茂り、すがすがしい場所でした。
放鳥できずセンター内で飼育されている鳥たち。
クジャクもいました。
センターの方に案内してもらい猛禽類のケージのコーナーに。。。
!!!!!
いました!
元気そう
保護して差し餌をしているあいだにどうしても人に慣れしまいますが、保護されたフクロウは9割は自然に返せるそうです。
ちなみに1割は何らかの病気やけがなどにより死んでしまうとのことでした。
↓おとなりのケージの先輩フクロウ。
バッサバッサと飛んでいました。放鳥できる日も近そう。
一個一個のケージも広く清潔で、職員の方もそれぞれの個体についてきちんと把握されていて放鳥までどれくらいかかるか、どんな食餌を与えているかなどをおしえてくれました。
巣立ちの時期に誤って巣から落ちてしまったヒナや、ほかの動物に襲われてしまった鳥。エスカレーターに挟まれてしまった鳥などさまざまな理由からけがをした鳥やケアを必要とする鳥たちが来ています。
道端や自宅の庭などで野鳥を見つけた方が当院に連れてきてくれるのですが大事そうに抱えている箱のなかをみると、ペットボトルにお湯をいれた簡易湯たんぽを用意してもらっている例、新聞紙を細かくしてふかふかなベッドを作ってもらったケース、ペットのインコから止まり木を借りて箱のなかに付けてもらっていた例、差し餌を試みようと色々な餌や道具を買ってもらっていた例などがありました。数日後に鳥の様子を電話でたずねてきた方もいます。
小さくしかも傷ついている鳥たちに気付かれる方だから細やかな方が多いのかもしれませんが、その多くのケースに小さな命に対する優しい気持ちと助けたいという強い気持ちを感じています。「ほっとけなくて」という言葉もよく伺います。
野鳥の治療は元気にして放鳥するというのが大きな目的ですのでペットの診察とは少し違いますが、小さな命に接することとそれを助けたいという人の気持ちに触れるという点は共通しているようです。
野鳥の治療も私の仕事の大きなテーマになっています。
バイバイ、フクロウ。げんきでね。