母娘雑記帳‐つくば市・榊原動物病院発行

榊原動物病院の母娘獣医師の日常
鳥からの贈り物の話し
こんにちは

先日、『来熊』という表現をはじめて知りました。熊本に来るということだそうで少し調べてみると、地元新聞などでそれぞれに使われる表現だとか。

北海道:来道
広島:来広
鹿児島:来鹿
松山:来松
仙台:来仙 
などがその例だそうです。


来熊が圧倒的にかわいいですね。来熊というと、くまがぽくぽくと歩いてこちらへ来るようなのどかな印象を持ちましたが、じっさいくまがこっちに来るんだとするといろいろ穏やかではいられないのでしょうが。。。
猫熊、白熊、穴熊…
ちなみに来熊、読み方は【らいゆう】というらしいです。らいくまじゃないんですね。



また鳥の記事を読みました。
The girl who gets gifts from birds

鳥から贈り物をもらった女の子

http://www.bbc.com/news/magazine-31604026

庭の鳥を愛するひとは多いがその愛が相互である場合は少ない。
シアトルに幸運な女の子がいた。
彼女は庭に来るカラスにエサをあげていたら、カラスが彼女にお返しの贈り物を持ってきた。

8歳のGabi Mannはダイニングテーブルにビーズの入った容器を持ってきてふたを開けた。これは彼女の大切な宝物である。

「似ているものがいくつかあるのが分かると思います。でも触らないで」と女の子は言う。彼女は弟が触らないようにそう言った。そのあと彼女は嬉しそうに笑った。

箱のなかの小さなビニール袋のなかにそれらは入っていた。
あるラベルには“2014年11月9日午後2時30分。黒のエサ台。”と書かれ、なかには電球の壊れたバルブが入っていた。
ほかの袋には海の波で削られた茶色いガラス片があり、Gabiによって”ビール瓶のかけら”と記されていた。
それぞれのアイテムは個別に包装され分類されていた。Gabiはラベルを引き出し袋から彼女のお気に入りのひとつだと言うものを取り出すと、出来るだけ良い状態で保存したいのだと言った。

小さな銀玉、黒いボタン、青いペーパークリップ、黄色いビーズ、色あせた黒い部品、青いレゴのピースなどがあった。多くのものが痛み汚れていた。これらは奇妙な取り合わせであるが小さな女の子Gabiにとっては金よりも大事なものである。


Gifts given by the crows

Gifts given by the crows


彼女自身がこれらを集めたのではなくて、どれもカラスが彼女に贈ったものである。
彼ら(カラス)からいかに愛されているかの証拠であると彼女は言う。

近所のカラスとGabiとの交流は2011年、偶然に始まった。
当時、4歳だった彼女は食べ物を落としてばかりいた。ミニカーを拾おうとすると手に持っていたチキンナゲットを落とす。といった具合だった。落ちた食べ物を拾ったカラスは、彼女が次の食べ物を落とさないかと彼女を見ていた。
彼女が成長すると、バス停で彼女はカラスとお弁当を共有することで彼らの気を引いた。それに、彼女の弟も参加するようになった。

Gabiの母親のLisaは、娘が学校へ持って行ったおひるごはんのほとんどをカラスにあげていることを気にしていなかった。
彼女は娘が興味を持つまでカラスに興味を持つこともなく、鳥について考えたこともなかったが、娘が動物を愛し、シェアしていることを喜んだ。

2013年、ふたりはカラスのために毎朝裏庭のエサやり場に新鮮な水と食べ物を用意している。
Gabiは芝生のなかにドッグフードを埋める。カラスたちは大声でその事実を伝え合っている。
これらがルーチンに行われるようになると`贈り物’が始まった。
彼らはピーナツを受け取ると空のトレイにキラキラしたものを残すようになった。−それはイヤリング、ちょうつがい、磨かれた石など。
それにパターンはなく、カラスの口に収まる小さなサイズでキラキラした贈り物は散発的に出現した。
ある時のものは、`ベスト’と書かれた金属であった。

Gabiは「彼らが友達と思っているかどうかわからないけど」と言いながら、カラスたちがマッチング・ネックレスを付けているところを想像して笑った。

↓参照:マッチング・ネックレス





…つづく


■■読んでみての感想■■
かわいらしい記事でした。
動物の生態や行動に興味を持つということは自然なことで、興味を持ちその気持ちを満たす方法は実際に動物に触れること、動物園にいくこと、本を読むことなど機会は多くあるように思います。
しかし、動物からのアクションに接することは一歩踏み入らなければなりませんので、その機会は貴重と言えるかもしれなません。
今回の記事では知能の高いカラスが相手でしたので、高等なコミュニケーションの様子が垣間見れました。
そしてGabiちゃんがカラスからの贈り物を大切に保存している様子や嬉しそうにカラスの話しをする様子がかわいらしかったです。娘の好きなものに理解を示しおおらかな態度でいるお母さんも魅力的でした。

診察室でも小さな子どもたちが動物の付き添いで来てくれることがあります。詳細に動物の普段の様子やいまの状態、その動物が本来好きなことなどをおしえてくれることがあります。そのときの子どもたちがこちらに伝えようとしているのがひしひしと伝わってきて、彼らの大切なペットに獣医師として接する意味を意識し気持ちがしゃんとすることがあります。Gabiちゃんの様子は診察室に来る子どもたちの様子と少しかぶるところがありました。
続きが楽しみです。




↓春だ!と思ったらきょうは雪でした。







また冬?




 
| 娘雑記帳 | 17:03 | comments(0) | - |
カップケーキ猫と渡り鳥

こんにちは
今年もよろしくお願いいたします。
私の箱好き猫は、今年も箱を見つけては入ってみるというポリシーでいるようです。
今回はカップケーキ風。。。
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ねこなべに続くでしょうか。。


渡り鳥の記事を読んでみました。


Flock co-operation: Birds take it in turns to lead

協力して飛ぶ鳥の群れ
http://www.bbc.com/news/science-environment-31060155


Northern bald ibises flying in formation (c) Markus Unsöld
鳥たちはリスクある移動に重要なエネルギーを節約するために互いに協力している。


研究者は群れで飛ぶ鳥たちの’社会的ジレンマ’(注:社会において個人の合理的な選択が社会としての最適な選択に一致せず乖離が生じる場合の葛藤/ジレンマのこと)を研究した。
研究チームはホオアカトキのように大きな鳥の群れが、移動時に「V」を形成維持するのを追跡すると、前方にいる鳥の発生する気流を後方の鳥が利用しエネルギーを節約していた。

渡り鳥のオーストラリアからイタリアへの1500kmの移動は非常にリスクが高く、30%は生存しない。

Working in Pairs
研究者たちへの協力者により鳥の追跡をすることができ、マイクロライトエアクラフトの後ろを飛ぶよう訓練した。
このプロジェクトの目的はホオアカトキをヨーロッパに戻すことである。ホオアカトキは狩猟により追われてしまったので、
移動ルートにナビゲートするための訓練がされた。
鳥にそれぞれGPS付きの追跡装置を装着し正確に彼らの位置情報を確認した。
鳥の位置がずれたときに鳥がどのようにどこに飛んだかを慎重に分析すると、鳥たちが先頭を行くものとその後を追うものがペアを作り繰り返しその位置を交換し合っていることが分かった。
彼らは先頭にいる時間と先頭に続く位置にいる時間には明確な相関があった。鳥Aと鳥Bがそれぞれ先頭にいる時間というのは
ほぼ正確であるが、鳥たちはそれをはばたきで測っていた。
研究者らは鳥たちが何らかの動作で協力していることは予想していたが、それが非常にシンプルで明確な方法であったことに非常に驚いた。
長距離の移動は鳥たちにとって非常に大きな負担であるのでエネルギーを節約することは彼らの生存率を上げるために非常に重要である。
ひとつの群れがあると、鳥たちはその全体を見ることは出来ないのでそれぞれが隣の鳥を見るというシンプルな作業が大事なのである。


■■読んだ感想■■
渡り鳥の話しでした。つくばにもたくさんの野鳥がいますので、渡り鳥を見かける機会もあると思います。連隊を組み長距離を移動する渡り鳥が規則的に繁殖地に現れる姿には興味をそそられます。

記事からさらに少し調べてみますと、先頭にいる鳥のななめうしろに位置することで先頭の鳥が羽ばたくことでうまれる風と上昇気流の両方を利用することができ、V字を組むことでそこから外れても風の影響で元の位置に戻る力が働くそうです。
このような結果はGPSや超小型の加速度測定器によりもたらされるようです。
動物の行動や身体の構造について知ろうとすると、いつもそれらは非常に効率良く構成されています。そして、その効率の良さは種の存続という大きな目的に向かっていることがわかります。
多種多様に存在する動物ではありますが、目的という点からみると地球上の生命として同じ単位にいることを感じます。

今回の記事を読みながら、鳥瞰(バード・ビュー)という言葉を思い出しました。鳥瞰というとどこか悠然とした穏やかなイメージを持っていましたが、渡り鳥の飛び方を知るとそれが気流やエネルギーに配慮しち密に制御されたうえに成り立つことであるのがわかり少しイメージが変わっていく気もします。。。

今まで読んできた記事にもいくども動物の生態や行動がGPSや加速度計で測り数値化されていました。数値化されることで行動が検証され、その意味について分かることも多いです。
今後もそのような視点から動物の行動や生態を見ていこうと思います。




↓お正月、家族が炊いた黒豆を使って豆大福を作ってみました。

一見うまくいったようですが、ひっくり返すとあんこが飛び出していたので食べるのに少しこつが必要でした。でも、味は美味しかったです。


 
| 娘雑記帳 | 17:11 | comments(0) | - |
年末年始休診のおしらせ

下記は休診となります。ご了承ください。

休診:2014年12月28日から2015年1月4日


1月5日よりは通常通り診察いたします。

榊原動物病院




 
| 榊原動物病院からのおしらせ | 15:00 | comments(0) | - |
続きとテレビっ子。
こんにちは
先日、院長に頼まれたコーヒーを買いに行きました。
「粉にしますか?豆のままですか?」と店員さんに聞かれ、「こめでお願いします」と答えてしまいました。
粉(こな)と豆(まめ)がなぜか混ざってしまったのかもしれません。

きょとんとする店員さんにもじもじしながら「あ、コナでお願いします」と言いなおしました。
「あ、間違えました。こめんなさい」とだじゃれを交えて返せればよかったのに。。



さて、続きです。

Training Dogs to Sniff Out Cancer

http://well.blogs.nytimes.com/2014/09/10/training-dogs-to-sniff-out-cancer/

次のステップは診療所でも癌を検出できる機械を作ることである。
それにはナノテクノロジーの専門家である大学教授の出番である。
この教授はサイボーグセンサーと呼ばれる優先的にある特定の化合物と結合した一本鎖DNAとカーボンナノチューブからなる生物学、機械的コンポーネントを開発している。これにより理論的には犬が選択した化合物を単離し検出することができる。

私たちは効果的に`におい測定器(electric nose)’を構築している。と言い、卵巣癌センサーのプロトタイプの完成には5年程度かかると教授は加えた。
一部の専門家はそれに対し懐疑的である。
卵巣癌検出の研究を評価してはいるけれども、この研究の価値を見出すことが出来ない。と癌の専門家は言った。
ひとつの課題は癌検出センサーは癌の特定のタイプに固有の揮発性化学物質を検出する必要があるということである。
非特異的なこともある。揮発性化学物質が重複することもある。-結腸癌、乳癌、膵臓癌、卵巣癌と重複する場合、何を意味するのか依頼する必要がある。
そして、卵巣癌が検出できるようになったとしてもそれが治療が可能なほどの早い段階で検出できるかには疑問がある。

スパニエルのマクベインは議論を知らないまま、癌センターのなかでテニスボールを追いかけている。


■■読んでみた感想■■
癌探知犬の研究の難しさも感じられました。
多臓器への影響、正常な生体機能への影響など悪性腫瘍としての癌の特殊性がゆえなるべく早い段階で病気を発見することが重要になるでしょうから、探知犬による癌の検出は精度が高くなくてはなりません。そのためなかなか実用化が難しい側面もあるのかもしれません。
ただ、癌に限らず病気の検査そのものがひとや動物にかける負担はとても大きいです。体調が悪いときはもちろんですし、入院や通院すること、検査自体の心身へのストレスは大きいものでしょう。癌探知犬により検査の負担が少しでも軽減されることが期待できると良いなと思っています。
最後の一文に探知犬であるマクベインのスパニエルらしい陽気な姿の描写がありました。仕事の大きさにひるむことなどもちろんなく、ひとのそばにいることを好みほめられれば無邪気に喜ぶ犬らしい姿を維持したまま彼らの能力を生かし私たちの生活が良くなることがあればそれは素晴らしいことだと思います。




↓我が家でいちばんのテレビっ子。




□冬季休診のおしらせ□
12月27日(土曜日)まで通常診察となり、12月28日(日曜日)から1月4日(日曜日)は
休診です。1月5日(月曜日)から通常通りとなりますのでよろしくお願いいたします。


 
| 娘雑記帳 | 15:00 | comments(0) | - |
たぬきどし
こんにちは
先日、ふと「私は何どしでしょう?」と夫に聞いてみたところ「たぬきどし」という答えが返ってきました。
十二支のなかにたぬきはいませんから、私はもちろんたぬきどしではないのですが(さるどしです)夫の返答が心に引っ掛かっています。

何かの拍子にさるとたぬきを間違えて十二支を記憶してしまっているのではないか?
私の姿、仕草にたぬきを彷彿とさせるところがあるのではないか?などなどと。

たぬきどし
君の想いを
深読みし

ついには心に引っ掛かったこの想いを季語もない句にして手帳に書き留めました。
当の夫に伝えるでもなく、採用されるわけでもない新聞の俳句コーナーに投稿することも出来ず職場のブログに書いてしまいました。



 

Training Dogs to Sniff Out Cancer

http://well.blogs.nytimes.com/2014/09/10/training-dogs-to-sniff-out-cancer/

フィラデルフィアの白黒のスプリンガースパニエルのマクベインは犬のがんセンターで働いている。彼はテーブルから伸びた12の突起の先のにおいを嗅いでいる。突起の先にはそれぞれ血漿のサンプルが入っているが、そのうちのひとつだけががん患者の血漿のサンプルが入っている。
犬は冷静で自信に満ちたような目で11番のサンプルに注目する。すると犬のトレーナーは犬にテニスボールをトスすると、それを受け取った犬は部屋のなかをスライドしながら進み不器用な子犬のように壁にぶつかったりしながら部屋中を追いかけている。

マクベインは卵巣癌の早期の兆候に反応するように四つの高度の訓練を受けた癌探知犬である。
ペンシルベニアの獣医科大学は犬が癌の化学物質のにおいを検出できるように化学者や物理学者と提携している。


クリニックのなかを歩いていた犬が役に立つとは予想していなかったが、科学技術の向上に貢献できると良いと思っている。
と犬がんセンターの獣医師は言った。

2004年の研究以降、犬は膀胱癌、黒色腫、肺癌、乳癌、前立腺癌などにおいて健康な組織と癌組織の微妙な化学的差異を検知できることが示唆されている。しかし、科学者のあいだではこれら医学的応用につながるか議論されている。
すでに糖尿病の低血糖探知犬、発作探知犬として訓練された犬がいる、


5月のアメリカ泌尿器学会で発表されたところによると、あるがんセンターで訓練された2匹のジャーマンシェパードは前立腺癌の特異抗原(PSA)検査の精度よりもはるかに優れ、98%の精度で前立腺癌を発見した。一方、イギリスの前立腺癌の検出試験では有望な結果は認められなかった。





犬たちは生後8週齢からボランティアの一般家庭で育てられ、一般的な服従訓練を受ける。その後、悪性腫瘍を嗅ぎわける訓練を受ける。
行うのはすべて正の強化で、嗅ぎわけることができるとおやつやおもちゃを与えられる。つまりそれは犬たちにとってゲームなのであると獣医師は言った。
癌センターの訓練士はどの犬がどの仕事に向くかを見極める。
探知犬や救助犬(rescue dogs)はいかなる環境においても嗅ぎわける能力が必要なのである。しかし、探知犬の研究は孤高の研究にもなりがちである。



訓練士は癌組織の入った瓶と、健康な組織の入った瓶の両方を持ち特別な訓練を開始する。犬は最初は両方の瓶の匂いを嗅ぐが、癌組織入りの瓶を嗅いだときのみ報酬が与えられる。そうすることで犬は『癌の香り』を認識するようになるのである。

犬は何を感知しているのか?
癌から揮発性の化学物質を分離させる研究をしているPreti博士は、癌探知犬の研究に飛びついたひとりである。
博士は分光器とクロマトグラフィを用いて癌の匂いの原因の研究をしている。博士は有望な化学物質を検出すると、それに対し犬が癌組織と同じ反応を示すかテストした。
そして、博士は「恥ずかしいけれど、犬たちは私の機械よりも正確である」と言った。

…つづく

■■読んでみた感想■■
犬たちがどのようになにを感知し癌組織を検知するのか記事の後半が楽しみです。
探知犬や記事にも出てきた救助犬、ほか盲導犬などのワーキングドッグは非常に生き生きと活躍しています。訓練士やユーザーにほめられると身体をくねらし、しっぽをぶんぶん振って彼らが喜ぶ姿が印象的です。
ワーキングドッグに限らず、犬たちはひとのそばにいることが好きでひととコミュニケートしほめられたり、ひとが喜ぶことが好きです。ワーキングドッグもひとにほめられることが楽しみで仕事をこなすのでしょう。
働く犬たちにおいてはその仕事の正確さ忍耐強さ、家庭のペットにおいては一途にひとを慕う姿を見るたびに、私たちひとは彼らに一体何を還元できるのか。彼らの楽しい/嬉しい気持ちをいかに持続できるのか。など少し深いことを最近考えるようになりました。





たぬきどし。。。



さざんかがきれいでした。


 
| 娘雑記帳 | 15:00 | comments(0) | - |
猫の話しとハロウィン
こんにちは
ハロウィンなので猫かぶり犬。。耳よっつ。
猫かぶりキャラというのがありますが、あれは箱を見たら入らずにいられないとか、気持ちが良いとごろごろ言ってしまうとか、角にあたるとすりすりしてしまう。。。とかではなさそうですね。
DSC_0160.JPG
DSC_0159.JPG
あこがれの立ち耳。。。。?













 

Cat Watch 2014: What’s it like being a cat?

キャットウォッチ2014:

孤独なハンターからペットになるまでの進化の過程。
猫は行動様式を変化させ21世紀型の都市の生活に適合して生活している。
3回シリーズ最初の記事はペットの世界について。

猫とは。
長い進化を経て猫は高度に発達した感覚を得て、高度な捕食者となった。実際、猫たちはわれわれとは違った方法で世界と対話している。


猫からの見え方
実際、猫たちと同じ色のない状況で世界の動きを見てください。彼らは低レベルの光のなかで物を見るために大きな目を持っている。





【用語補足】
Tapetum:タペタム。輝板。暗闇でも行動できるように光を反射させる。
Retina:網膜。目に入ってきた光を脳の視神経へ伝える。
Optic nerve:視神経。光の情報を脳へ伝える。
Lens:水晶体。厚みを変えピントを合わせる。
Upper eyelid:上まぶた。
Lower eyelid:下まぶた。
Cornea:角膜。目に入った光を屈折させて網膜に焦点を合わせる。
Iris:虹彩。瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する。カメラのレンズにおける絞り。
Third eyelid:第三眼瞼。まぶたと同じで開閉させることで角膜をうるおし、異物があれば除去する。

Moving like a cat
猫の動き

猫は動物の世界の体操選手である。彼らは垂直の壁を登ることや、フェンスのてっぺんに到着することもできる。たとえつまづいて落ちそうになっても足で着地できる。
彼らの運動能力は彼らのユニークな骨格構造によるものである。彼らのうずくまったような姿勢は静かに移動できるだけでなく、高いところから落ちた時の衝撃を吸収することも出来る。また彼らのばね状の後ろ足によりスピードをだして前進したり、上向きに推進することが出来る。


飛躍する猫



Hearing like a cat
猫の聞き方。

猫は大きな耳を180°回転させて音を聞きお互いの位置を確認している。
彼らは脳と耳のあいだに多くの神経細胞を持ち、情報を解読しようとしている。彼らの耳はほかの哺乳類より幅広い範囲の音を聞くことができる。つまり、われわれのものとは若干異なる構造をしているのである。
彼らはひとよりも2オクターブ多い11オクターブを聞きとることができて、小さな獲物を追跡するために超音波領域を聞きとることもできる。





Smelling like a  cat
猫のにおいの嗅ぎかた。

猫の嗅覚はわれわれより100倍ほど感度が良く、数千のにおいをかぎわけることができる。
猫の鼻には多くの骨があり脳の受容体へにおいの情報を伝えている。


■■よんでみて■■
身近な動物である猫の話しでした。私たちのそばにいる猫からは’孤独なハンター‘ということばはぴんとこないかもしれませんが、突然の来客にすばやく身を隠す姿、高い場所から場所へと移動する姿などからハンターの片鱗を感じることがあるかもしれません。
猫独特の行動を解剖学的に理解することで、猫に興味をお持ちの方にとってはあたらしい見かたが出来るのではないでしょうか。
私もにひきの猫と暮らしていますが、キッチンのカウンターにいたかと思ったらクローゼットのなかにいたり、しゃなりしゃなりとしなやかに身体を動かすしぐさや行動は見ているだけでもとても面白いです。それでいてなつっこくすり寄ってきたり、寝てるとそっと寄ってくる姿はとてもかわいいです。

今回の記事のように解剖学的に猫を探ることで、身近な猫のしぐさから、しぐさの本来持つ意味を考えることはとても楽しいことでしょうし、それをふまえた上で猫たちと接することで彼らの生活がより快適なものになるような気がしています。



↓私のにひきの猫。


↓院長の猫。



鼻の外側の形いろいろ。











オカメインコも元気です。
電話のピッピッというプッシュ音が大好き。
j2.JPG
プッシュ音をせがむ午前10:16。




 
| 娘雑記帳 | 15:23 | comments(0) | - |
ジバニャンとカッコウ。
Birds evolve ‘signature’ patterns to distinguish cuckoo eggs from their own - See more at: http://www.cam.ac.uk/research/news/birds-evolve-signature-patterns-to-distinguish-cuckoo-eggs-from-their-own#sthash.oLay6DDL.dpuf
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こんにちは
少し前に近所の小学校2年生が「町たんけん」というプログラムで当院に来てくれました。
興味しんしんに診察台や聴診器など院内を見て回り最後にたくさんの質問をしてくれたのですが、「肉球はみんなピンクですか?ジバニャンの肉球は何色ですか?」と聞かれました。
妖怪ウォッチに出てくる猫のことだとはわかったのですが、肉球の色までは答えられず申し訳なかったです。
調べたけれど、肉球の色までは分からなかったです。「ひゃくれつ肉球」という連続パンチの技があるのだそうですが、youtubeで見るとなんせ連続パンチが速くて肉球の色が確認できませんでした。
個人的には「なめときゃ治りんこ」という技が気になりました。キズナメコという妖怪がなめると味方は回復しおはらいまでできちゃうんだそうですよ。獣医いらずですね。
2年生のみなさんからのお手紙を受け取りました。のびのびとした感想ときれいに色が塗ってあるお手紙を楽しく読みました。また遊びに来てくださいね。院長とオカメインコのジジといっしょに待っています。



鳥の卵の記事を見つけました。

Birds evolve `signature' patterns to distinguish cuckoo eggs from their own.

カッコウ托卵に対抗する仮親の戦略


http://www.cam.ac.uk/research/news/birds-evolve-signature-patterns-to-distinguish-cuckoo-eggs-from-their-own


ある種の鳥にとってじぶんの卵かそうでないかを認識することは死活問題になる。
カッコウはほかの鳥の巣に卵を産む(托卵)が、多くの鳥が寄生卵(カッコウの卵)と区別するためにそのパターンを進化させてきたことが分かった。
これらの卵のパターンにより孵化したカッコウが巣の本来の宿主のヒナを殺してしまう前に、カッコウの卵を拒否して’カッコウ詐欺‘からの強力な防御をしていることがわかった。
鳥の脳の複雑なパターン情報を知覚認識するための
NATUREPATTERNMATCHというビジョンツールを開発した。これは視覚的な特徴を抽出し、マッチングさせるために開発されたビジョンツールであり、脊椎動物が認識するときに重要な認識タスクを再現している。
鳥の卵の視覚的特徴を顔認識のようなコンピューター技術を用いて認識した。
このツールを使用して、カッコウに託卵される8つの種の鳥(宿主;ホスト。つまりカッコウの仮親)の数百個の卵の色素沈着パターンを研究した。彼らはアトリのようないくつかの種の鳥が非常に特徴的なシミをマーキングすることで認識可能な卵のパターンを進化させてきたことを確認した。
カッコウの卵の擬態を施したパターンもあった。



↑NATUREPATTERNMATCHにより視覚的特徴が抽出されている。



カッコウはほかの鳥類の巣に卵をうみつけるが、宿主の卵を模倣することで宿主がカッコウの卵排除を避けようとする能力を持つことが知られている。しかし、ここで驚くべきことは宿主も銀行の模倣防止の透かし入りの紙幣のように卵を高度に認識可能なパターンに進化させてカッコウの擬態に対抗しているのである。この驚くべき発見により、宿主がさまざまな方法で卵を認識していることがわかった。

仮親の種が異なるとカッコウの侵入に対する戦略も違ってくることも確認された。ある種は卵同士がそっくりな卵殻模様で、ある種はメスごとに卵殻模様が異なる。さらにほかの種は視覚的にさらに複雑な卵を作っている。
それぞれの’戦略‘は外部からの卵を認識し拒絶できる可能性を高めている。ひとつだけでなく複数の戦略を使う種もいて、カッコウの卵を排除しやすくなっている。
鳥の卵のパターンは視覚的な意味で署名であり、アイデンティティの署名は動物の世界では一般的であるが彼らの署名がどのように符号化されているかはわかっていない。
将来的には視覚と認知処理の重要な側面を考慮するNATUREPATTERNMATCHのようなアルゴリズムが多様な生物学的集団における視覚信号の進化を理解するうえで重要なツールになってくる。

  ↓仮親にケアされているカッコウのヒナ。














■■
ほかの種の鳥の巣に産みつけられた卵は仮親(巣の主)により温められ孵化し、本来の巣の主の卵やヒナを巣の外に放り出して仮親のケアを独占して成長していくカッコウの托卵は特殊な子育てとして有名だと思います。ずるがしこい子育てなどと表現されることもあるようです。
自然界において種の違う生物をだますことで利益を得ることはしばし起こっていて、そのための戦略として身体の色やかたちを周囲の物や動植物に似せる擬態は巧妙で、私はそれに触れたとき人工的でないにも関わらず精巧であることにどこか不思議さと美しさを感じ、つい目が離せなくなります。またNATURE PATTERN MATCHなどにより、擬態などを視覚情報として処理しそのアルゴリズムが明かされることで、進化をより定式化して知ることが出来ることに興味を持っています。
托卵される側も自分の種を生存させるために進化していくという点は、進化のための圧力というかモチベーションがわかりやすく進化の競争とはこのことなのでしょう。いまあるかたちや能力などもなぜそうに至ったのかと進化の過程を想像することは生物に触れるうえで楽しいことのひとつだと思います。



くつろぎかたいろいろ。。



 
| 娘雑記帳 | 17:20 | comments(0) | - |
休診のおしらせ
夏季休診のおしらせ


8月13日(水曜日)
8月14日(木曜日)
8月15日(金曜日)

上記は休診となりますのでご了承ください。


榊原動物病院


| 榊原動物病院からのおしらせ | 22:01 | comments(0) | - |
るすばん

こんにちは
先日、近所の子が「こんちくわ」とあいさつしてくれました。
私の時には「こんにチワワ」というのが流行ったことを思い出しました。あと、「こんにちワンタン」「こんばんわいん」「おはよーぐると」…語尾をちょっと変えるだけで楽しい気持ちになったものでした。
「こんばんわんこそば!きょうも一日おつかれsummer。明日もがんばルンバ」…楽しいっちゃ楽しいかもしれませんね。



ちょっと気分転換にペットとるすばんの記事を読んでみました。


Every Dog Has Its Data

http://well.blogs.nytimes.com/2014/03/09/every-dog-has-its-data/?_php=true&_type=blogs&_r=0

半世紀前、犬たちは裏庭や納屋の小さな犬小屋で暮らしていることが多かった。いま、彼らは私たちの家やアパートのなかに住んでいて、私たちのベッドで眠る。時に、その家の子どものように扱われていることもある。
だから、人間の生活に忍び寄る技術が犬の生活にも近づくとしても不思議ではない。

なかには犬の心拍数や呼吸数をモニタし、彼らが脱走したときは場所の追跡もするデバイスがある。ウェブカメラにより家の外にいる人が、家にひとりぼっちでいるペットを監視したり、通信してペットとゲームをしたり彼らのひとりぼっちの単調な日常を打ち破ることができるのである。
スマートフォンビジネスによりこのようなデバイスが小型で安価に作られるようになった。そのデバイスには無線機能、モーションセンサー、高解像度カメラが携えられている。
一方スマートフォンのアプリで、デバイスからの情報を可視化しそれをワイヤレスに接続することでペットの行動を把握することができるものあり、ペットとそのオーナーの堅い絆に注目しビジネスを展開する企業もある。

「それはより意味のある方法でペットと対話することができるという考え方である」「多くの人々がじぶんのペットと対話することを望んでいる」と意見を言う研究者もいる。

11歳のラブラドールの首に笛付きモニタの装置を装着した。
この首に付けた130ドルのケチャップのボトルのキャップほどの大きさの金属部品で、どのくらいの時間、どのくらいの強度で活動したかを犬の顎の動きから測定し記録することができる。
シアトル在住で医療機器販売に従事する32歳のHurnさんは、このiPhoneのアプリを通じて愛犬がどのくらいの時間、どのくらいハードに動くかを棒グラフで見ている。(人が家を出てから5分後から帰るまで記録されている)
Hurnさんは獣医師に犬を活動的でいさせることで寿命を延ばすことができると聞き、Hurnさんとその婚約者はこのデバイスを使用するようになった。彼女は、このデバイスによりもたらされた犬の活動記録がカップルの犬に愛犬に対する責任感を高めるともいう。
「私たちは非常に注意深い親なのである」また「彼は私たちの唯一のこども」とも彼女は言った。


The Whistle tracked her activity level.

私もまた5歳のミッツィ(ピットブルラブラドールミックス)の首に笛をつけた。数日後、私はほかのミックス犬とミッツィの活動レベルを比べることができた。
ミッツィが連続4日間、毎日の運動目標を達成できたときホイッスルアプリからおめでとうメッセージが届くことで少し誇らしい気持ちになった。
ペットが着用できる技術は進んでいる。
すでに販売されているタッグというデバイスがあり、これはペットの位置情報とともに活動レベルがわかるもので、ペットが迷子になったときにも役に立つ。


The data was sent to a smartphone.


これらのデバイスにより得られるデータは最終的には獣医師がペットの病気を把握するときに役立つ可能性がある。
ある協会によると、ペットの犬の52%、猫の58%は太りすぎで糖尿病や関節炎などを引き起こす可能性を持っている。
ペットフード会社により、理想的な体重を維持するために食事を制限することで犬の寿命は15%伸びることが発表された。獣医師はペットの活動の研究のために高価なモーションセンサーを使用していたが、獣医師らはペットの飼い主が使用することを目的とする新しいデバイスが広くに普及する必要があると述べた。

ペットの孤独は技術が関心を寄せているところである。飼い主が職場にいる間、ペットはひとりぼっちで自宅で過ごす。それは分離不安、運動不足、破壊行動などの問題につながる。

ペットをモニタするためのワイヤレスのセキュリティカメラもある。これにはマイクとスピーカーがついているので飼い主はペットの声を聞いたり、声をかけることができる。
私はこれをミッツィに使用し、私が出掛けている間、リビングルームのカウチの前にセットした。
私がマイクでミッツィに「dawn(ふせ)と声をかけた」すると、じっと動かずビクター犬のように顔を傾けてカメラをみていた。

新たに発売されるPetcubeというデバイスはウェブカメラ、マイク、スピーカーとレーザーポインターを備えスマートフォンを介しリモートで操作することができる。飼い主はレーザーポインターを操作することで愛猫や愛犬を遊ばせることができる。

ただ、猫は問題なくポインターを追いかけるが犬の場合は強迫的な行動を誘因し、ウェブカメラを通じてペットに話しかけることの効果の影響については明らかにはなっていないとする研究者もいる。
「彼らにとってそれらが良いか悪いかについてはまだわからない」とされている。

飼い主不在時のペットの不安を取り除く新技術はいくつかあり、それらがペットの生活の質を向上させるかどうかはまだ明らかになっていないが多くの飼い主の感情的な要求には答えられるだろう。


■■読んでみての感想■■
るすばん中のペットが『いい子』であるとしても『いい子でない』であろうということが予想できたとしても、その様子が気になる方は多いのではないでしょうか。
出来れば『いい子』でいてほしいですが、それがペットにとってもひとにとってもハッピーで平和な時間であるといいなと思っています。
今回の記事ではその様子をうかがい知るだけでなく、スマートフォンを介して犬や猫と遊ぶことが提案されていましたがペットが退屈であろうと想像し少しでも気晴らしをと思う『親心』をほほえましく感じながら読みました。
日中、ひとのいない静かな時間の大半はうとうとと過ごす動物が多いだろうと私は憶測していますので(うとうとの前後にいたずらをしたり、‘おおなき’をしたとしても。)、特別積極的に遠隔操作をしてペットを遊ばせることが必要とは思っていませんが、スマホを介してペットを遊ばせることが「飼い主の感情的な要求には答えられるだろう」という記事の見解に同感しています。
「飼い主の感情的な要求」というものは、ひとが動物と接することでごく自然に生まれ動く心情的なものだと考えていますのでそれに対するケアとしてのデバイスがあることは何ら不思議なことではないように思います。
また、飼い主の要求が満たされることでペットと暮らすことがより快適なものと感じることが出来るようになればそれはそれで良いことなのかもしれません。
ペットと暮らすことにおいて、ひと側へも少し思いをはせるきっかけになる記事でした。



DSC_0084.JPG
中年ふたりぐみ。




 
| 娘雑記帳 | 16:14 | comments(0) | - |
フックン船長
こんにちは
つくば市のイメージキャラクターが宇宙飛行士型ふくろうロボットの『フックン船長』に変更になったそうです。
公式ツイッター(@fukkunsencho)で「よろフク~」「つくばだいすきフクッ♥」とつぶやくフックン船長にいまだなじめずにいます。
ちょっと詰め込みすぎな感じがしますし、先代の『ツクツク』が宇宙服を着たんじゃだめだったのかとか、やっぱりコスモ星丸がいいんじゃないかとか、そもそもゆるくなきゃいけないのかとか思ってしまうのは懐古主義でしょうか。
そんなことを書くと「おこったフクー!」などと言われてしまうかもしれませんね。



フックン船長
↑よく見るとけっこうかわいいフックン船長



Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0071365

Introduction
他のひとのあくびを見たり、聞いたりしてそれが伝染することは興味深いことであるが、その根本的なメカニズムは不明のままである。あくびの伝染は健康なひとにおいては45−60%に見られ、それはビデオによる調査で実証されている。最近は、あくびの伝染は伝達、社会的相互作用、共感などにおける生得的な反応と考えられ、他人のあくびの伝染は共感などに関係しているとされている。
最近の研究では社会的感情は共感に関連するとされていて、あくびの伝染の発生頻度、反応性に影響を与えることがひとにおいて実証された。さらにあくびの伝染効果は自閉症などの共感障害などのケースでは損なわれているようである。

あくびの伝染と共感はひと固有の現象ではなく、チンパンジー、ボノボ、ゲラダヒヒで確認されている。ヒトと同様に社会的結合が強い種のほうがあくびが伝染する可能性が高い。
あくびの伝染については霊長類以外では注目が少ないが、鳥類ではセキセイインコ、あとはイヌで実証または示唆されている。


最初の実験ではひとのあくびの後に72%という高い割合で被験犬はあくびをした。著者はイヌが高い社会的コミュニケーション能力を持ち、ひとへの感情移入の能力を持つから、あくびをキャッチすることができる可能性があると示唆した。
Madsenらの実験によると、イヌが伝染的にあくびをすることが確認されたが、それに感情的な親密さが伝染の強さに影響するかを実証することはできなかった。しかし、聴覚刺激を用いてイヌにおけるあくびの伝染性と共感の関係を示す別の研究が最近ある。Silvaらはイヌがひとがあくびをするときの音に反応しているのではと疑ったが、ひとのあくびの音に反応しているだけではなく、親しくないひとよりもより親しいひとへのあくびに反応していた。

一方でイヌにおけるあくびの伝染性について調査し、共感との関連についての証拠を発見した。
研究によるとイヌが刺激によってあくびを頻繁にするのではなく、あくびをするひととの社会的な絆の深さがあくびの発生に関連していた。

イヌの伝染性のあくびを検討する。イヌを含むいくつかの動物種における自発的なあくびは心理的緊張、軽度のストレスが関連している。このようにイヌを不安にするいくつかの刺激(たとえば飼い主が見えないといった状況)を提示することで、イヌが特定の状態の間、より頻繁にあくびをする可能性がある。
緊張のあくびと自然なあくびを不安の行動指標として視覚的に区別する研究もあった。
しかし、あくびの強さの客観的定義や不安行動の指標に関する量的データを報告する研究はなかった。
心臓の聴診によりストレスを測る方法も用いられたが、聴診器の使用自体がストレスレベルに影響を及ぼし、ストレスの正しい評価の妨げになる。
このようにイヌのくびの伝染に関する研究は、ストレス反応仮説を除外することができなかった。

異種間のあくびの伝染性について研究することは、動物の進化の過程の共感を探るうえで強力なツールになるだろう。
しかしながら、霊長類以外の動物ではさらなる研究が必要とされている。
現在、イヌにおいてあくびの伝染性を観察されようとしている。
とくに、イヌのあくびがひとなどの霊長類のあくびの伝染に似ているかどうか、緊張や不安に基づくものなのかを研究した。
心拍数(HR:heart rate)、心拍変動(HRV:heart rate variability)など自律神経の変化を測定することでイヌの心理的変化や不安を測定した。
そしてあくびの伝染と共感が関連するであろうという仮説をたてた。


■読んでみての感想■
親しい人とそうでもない人とであくびの伝染に違いが出るという点について非常に興味を持っています。行動のシンクロ、心理的な距離の近さ(親しい等)についてこの論文のなかでどのような展開がされるのか楽しみです。
私はいつもストレスなど行動の数量的な把握の方法に興味を持っていますので、’行動‘が量的に報告される具体的な方法を知ることができればいいなと思っています。それを知ることで困った問題に陥った場合、その困りの度合いを知り、それに応じた対応ができるのかもしれません。





ソファのへりからこちらを見る愛猫。
| 娘雑記帳 | 17:16 | comments(0) | - |
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