母娘雑記帳‐つくば市・榊原動物病院発行

榊原動物病院の母娘獣医師の日常
たぬきどし
こんにちは
先日、ふと「私は何どしでしょう?」と夫に聞いてみたところ「たぬきどし」という答えが返ってきました。
十二支のなかにたぬきはいませんから、私はもちろんたぬきどしではないのですが(さるどしです)夫の返答が心に引っ掛かっています。

何かの拍子にさるとたぬきを間違えて十二支を記憶してしまっているのではないか?
私の姿、仕草にたぬきを彷彿とさせるところがあるのではないか?などなどと。

たぬきどし
君の想いを
深読みし

ついには心に引っ掛かったこの想いを季語もない句にして手帳に書き留めました。
当の夫に伝えるでもなく、採用されるわけでもない新聞の俳句コーナーに投稿することも出来ず職場のブログに書いてしまいました。



 

Training Dogs to Sniff Out Cancer

http://well.blogs.nytimes.com/2014/09/10/training-dogs-to-sniff-out-cancer/

フィラデルフィアの白黒のスプリンガースパニエルのマクベインは犬のがんセンターで働いている。彼はテーブルから伸びた12の突起の先のにおいを嗅いでいる。突起の先にはそれぞれ血漿のサンプルが入っているが、そのうちのひとつだけががん患者の血漿のサンプルが入っている。
犬は冷静で自信に満ちたような目で11番のサンプルに注目する。すると犬のトレーナーは犬にテニスボールをトスすると、それを受け取った犬は部屋のなかをスライドしながら進み不器用な子犬のように壁にぶつかったりしながら部屋中を追いかけている。

マクベインは卵巣癌の早期の兆候に反応するように四つの高度の訓練を受けた癌探知犬である。
ペンシルベニアの獣医科大学は犬が癌の化学物質のにおいを検出できるように化学者や物理学者と提携している。


クリニックのなかを歩いていた犬が役に立つとは予想していなかったが、科学技術の向上に貢献できると良いと思っている。
と犬がんセンターの獣医師は言った。

2004年の研究以降、犬は膀胱癌、黒色腫、肺癌、乳癌、前立腺癌などにおいて健康な組織と癌組織の微妙な化学的差異を検知できることが示唆されている。しかし、科学者のあいだではこれら医学的応用につながるか議論されている。
すでに糖尿病の低血糖探知犬、発作探知犬として訓練された犬がいる、


5月のアメリカ泌尿器学会で発表されたところによると、あるがんセンターで訓練された2匹のジャーマンシェパードは前立腺癌の特異抗原(PSA)検査の精度よりもはるかに優れ、98%の精度で前立腺癌を発見した。一方、イギリスの前立腺癌の検出試験では有望な結果は認められなかった。





犬たちは生後8週齢からボランティアの一般家庭で育てられ、一般的な服従訓練を受ける。その後、悪性腫瘍を嗅ぎわける訓練を受ける。
行うのはすべて正の強化で、嗅ぎわけることができるとおやつやおもちゃを与えられる。つまりそれは犬たちにとってゲームなのであると獣医師は言った。
癌センターの訓練士はどの犬がどの仕事に向くかを見極める。
探知犬や救助犬(rescue dogs)はいかなる環境においても嗅ぎわける能力が必要なのである。しかし、探知犬の研究は孤高の研究にもなりがちである。



訓練士は癌組織の入った瓶と、健康な組織の入った瓶の両方を持ち特別な訓練を開始する。犬は最初は両方の瓶の匂いを嗅ぐが、癌組織入りの瓶を嗅いだときのみ報酬が与えられる。そうすることで犬は『癌の香り』を認識するようになるのである。

犬は何を感知しているのか?
癌から揮発性の化学物質を分離させる研究をしているPreti博士は、癌探知犬の研究に飛びついたひとりである。
博士は分光器とクロマトグラフィを用いて癌の匂いの原因の研究をしている。博士は有望な化学物質を検出すると、それに対し犬が癌組織と同じ反応を示すかテストした。
そして、博士は「恥ずかしいけれど、犬たちは私の機械よりも正確である」と言った。

…つづく

■■読んでみた感想■■
犬たちがどのようになにを感知し癌組織を検知するのか記事の後半が楽しみです。
探知犬や記事にも出てきた救助犬、ほか盲導犬などのワーキングドッグは非常に生き生きと活躍しています。訓練士やユーザーにほめられると身体をくねらし、しっぽをぶんぶん振って彼らが喜ぶ姿が印象的です。
ワーキングドッグに限らず、犬たちはひとのそばにいることが好きでひととコミュニケートしほめられたり、ひとが喜ぶことが好きです。ワーキングドッグもひとにほめられることが楽しみで仕事をこなすのでしょう。
働く犬たちにおいてはその仕事の正確さ忍耐強さ、家庭のペットにおいては一途にひとを慕う姿を見るたびに、私たちひとは彼らに一体何を還元できるのか。彼らの楽しい/嬉しい気持ちをいかに持続できるのか。など少し深いことを最近考えるようになりました。





たぬきどし。。。



さざんかがきれいでした。


 
| 娘雑記帳 | 15:00 | comments(0) | - |
猫の話しとハロウィン
こんにちは
ハロウィンなので猫かぶり犬。。耳よっつ。
猫かぶりキャラというのがありますが、あれは箱を見たら入らずにいられないとか、気持ちが良いとごろごろ言ってしまうとか、角にあたるとすりすりしてしまう。。。とかではなさそうですね。
DSC_0160.JPG
DSC_0159.JPG
あこがれの立ち耳。。。。?













 

Cat Watch 2014: What’s it like being a cat?

キャットウォッチ2014:

孤独なハンターからペットになるまでの進化の過程。
猫は行動様式を変化させ21世紀型の都市の生活に適合して生活している。
3回シリーズ最初の記事はペットの世界について。

猫とは。
長い進化を経て猫は高度に発達した感覚を得て、高度な捕食者となった。実際、猫たちはわれわれとは違った方法で世界と対話している。


猫からの見え方
実際、猫たちと同じ色のない状況で世界の動きを見てください。彼らは低レベルの光のなかで物を見るために大きな目を持っている。





【用語補足】
Tapetum:タペタム。輝板。暗闇でも行動できるように光を反射させる。
Retina:網膜。目に入ってきた光を脳の視神経へ伝える。
Optic nerve:視神経。光の情報を脳へ伝える。
Lens:水晶体。厚みを変えピントを合わせる。
Upper eyelid:上まぶた。
Lower eyelid:下まぶた。
Cornea:角膜。目に入った光を屈折させて網膜に焦点を合わせる。
Iris:虹彩。瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する。カメラのレンズにおける絞り。
Third eyelid:第三眼瞼。まぶたと同じで開閉させることで角膜をうるおし、異物があれば除去する。

Moving like a cat
猫の動き

猫は動物の世界の体操選手である。彼らは垂直の壁を登ることや、フェンスのてっぺんに到着することもできる。たとえつまづいて落ちそうになっても足で着地できる。
彼らの運動能力は彼らのユニークな骨格構造によるものである。彼らのうずくまったような姿勢は静かに移動できるだけでなく、高いところから落ちた時の衝撃を吸収することも出来る。また彼らのばね状の後ろ足によりスピードをだして前進したり、上向きに推進することが出来る。


飛躍する猫



Hearing like a cat
猫の聞き方。

猫は大きな耳を180°回転させて音を聞きお互いの位置を確認している。
彼らは脳と耳のあいだに多くの神経細胞を持ち、情報を解読しようとしている。彼らの耳はほかの哺乳類より幅広い範囲の音を聞くことができる。つまり、われわれのものとは若干異なる構造をしているのである。
彼らはひとよりも2オクターブ多い11オクターブを聞きとることができて、小さな獲物を追跡するために超音波領域を聞きとることもできる。





Smelling like a  cat
猫のにおいの嗅ぎかた。

猫の嗅覚はわれわれより100倍ほど感度が良く、数千のにおいをかぎわけることができる。
猫の鼻には多くの骨があり脳の受容体へにおいの情報を伝えている。


■■よんでみて■■
身近な動物である猫の話しでした。私たちのそばにいる猫からは’孤独なハンター‘ということばはぴんとこないかもしれませんが、突然の来客にすばやく身を隠す姿、高い場所から場所へと移動する姿などからハンターの片鱗を感じることがあるかもしれません。
猫独特の行動を解剖学的に理解することで、猫に興味をお持ちの方にとってはあたらしい見かたが出来るのではないでしょうか。
私もにひきの猫と暮らしていますが、キッチンのカウンターにいたかと思ったらクローゼットのなかにいたり、しゃなりしゃなりとしなやかに身体を動かすしぐさや行動は見ているだけでもとても面白いです。それでいてなつっこくすり寄ってきたり、寝てるとそっと寄ってくる姿はとてもかわいいです。

今回の記事のように解剖学的に猫を探ることで、身近な猫のしぐさから、しぐさの本来持つ意味を考えることはとても楽しいことでしょうし、それをふまえた上で猫たちと接することで彼らの生活がより快適なものになるような気がしています。



↓私のにひきの猫。


↓院長の猫。



鼻の外側の形いろいろ。











オカメインコも元気です。
電話のピッピッというプッシュ音が大好き。
j2.JPG
プッシュ音をせがむ午前10:16。




 
| 娘雑記帳 | 15:23 | comments(0) | - |
ジバニャンとカッコウ。
Birds evolve ‘signature’ patterns to distinguish cuckoo eggs from their own - See more at: http://www.cam.ac.uk/research/news/birds-evolve-signature-patterns-to-distinguish-cuckoo-eggs-from-their-own#sthash.oLay6DDL.dpuf
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こんにちは
少し前に近所の小学校2年生が「町たんけん」というプログラムで当院に来てくれました。
興味しんしんに診察台や聴診器など院内を見て回り最後にたくさんの質問をしてくれたのですが、「肉球はみんなピンクですか?ジバニャンの肉球は何色ですか?」と聞かれました。
妖怪ウォッチに出てくる猫のことだとはわかったのですが、肉球の色までは答えられず申し訳なかったです。
調べたけれど、肉球の色までは分からなかったです。「ひゃくれつ肉球」という連続パンチの技があるのだそうですが、youtubeで見るとなんせ連続パンチが速くて肉球の色が確認できませんでした。
個人的には「なめときゃ治りんこ」という技が気になりました。キズナメコという妖怪がなめると味方は回復しおはらいまでできちゃうんだそうですよ。獣医いらずですね。
2年生のみなさんからのお手紙を受け取りました。のびのびとした感想ときれいに色が塗ってあるお手紙を楽しく読みました。また遊びに来てくださいね。院長とオカメインコのジジといっしょに待っています。



鳥の卵の記事を見つけました。

Birds evolve `signature' patterns to distinguish cuckoo eggs from their own.

カッコウ托卵に対抗する仮親の戦略


http://www.cam.ac.uk/research/news/birds-evolve-signature-patterns-to-distinguish-cuckoo-eggs-from-their-own


ある種の鳥にとってじぶんの卵かそうでないかを認識することは死活問題になる。
カッコウはほかの鳥の巣に卵を産む(托卵)が、多くの鳥が寄生卵(カッコウの卵)と区別するためにそのパターンを進化させてきたことが分かった。
これらの卵のパターンにより孵化したカッコウが巣の本来の宿主のヒナを殺してしまう前に、カッコウの卵を拒否して’カッコウ詐欺‘からの強力な防御をしていることがわかった。
鳥の脳の複雑なパターン情報を知覚認識するための
NATUREPATTERNMATCHというビジョンツールを開発した。これは視覚的な特徴を抽出し、マッチングさせるために開発されたビジョンツールであり、脊椎動物が認識するときに重要な認識タスクを再現している。
鳥の卵の視覚的特徴を顔認識のようなコンピューター技術を用いて認識した。
このツールを使用して、カッコウに託卵される8つの種の鳥(宿主;ホスト。つまりカッコウの仮親)の数百個の卵の色素沈着パターンを研究した。彼らはアトリのようないくつかの種の鳥が非常に特徴的なシミをマーキングすることで認識可能な卵のパターンを進化させてきたことを確認した。
カッコウの卵の擬態を施したパターンもあった。



↑NATUREPATTERNMATCHにより視覚的特徴が抽出されている。



カッコウはほかの鳥類の巣に卵をうみつけるが、宿主の卵を模倣することで宿主がカッコウの卵排除を避けようとする能力を持つことが知られている。しかし、ここで驚くべきことは宿主も銀行の模倣防止の透かし入りの紙幣のように卵を高度に認識可能なパターンに進化させてカッコウの擬態に対抗しているのである。この驚くべき発見により、宿主がさまざまな方法で卵を認識していることがわかった。

仮親の種が異なるとカッコウの侵入に対する戦略も違ってくることも確認された。ある種は卵同士がそっくりな卵殻模様で、ある種はメスごとに卵殻模様が異なる。さらにほかの種は視覚的にさらに複雑な卵を作っている。
それぞれの’戦略‘は外部からの卵を認識し拒絶できる可能性を高めている。ひとつだけでなく複数の戦略を使う種もいて、カッコウの卵を排除しやすくなっている。
鳥の卵のパターンは視覚的な意味で署名であり、アイデンティティの署名は動物の世界では一般的であるが彼らの署名がどのように符号化されているかはわかっていない。
将来的には視覚と認知処理の重要な側面を考慮するNATUREPATTERNMATCHのようなアルゴリズムが多様な生物学的集団における視覚信号の進化を理解するうえで重要なツールになってくる。

  ↓仮親にケアされているカッコウのヒナ。














■■
ほかの種の鳥の巣に産みつけられた卵は仮親(巣の主)により温められ孵化し、本来の巣の主の卵やヒナを巣の外に放り出して仮親のケアを独占して成長していくカッコウの托卵は特殊な子育てとして有名だと思います。ずるがしこい子育てなどと表現されることもあるようです。
自然界において種の違う生物をだますことで利益を得ることはしばし起こっていて、そのための戦略として身体の色やかたちを周囲の物や動植物に似せる擬態は巧妙で、私はそれに触れたとき人工的でないにも関わらず精巧であることにどこか不思議さと美しさを感じ、つい目が離せなくなります。またNATURE PATTERN MATCHなどにより、擬態などを視覚情報として処理しそのアルゴリズムが明かされることで、進化をより定式化して知ることが出来ることに興味を持っています。
托卵される側も自分の種を生存させるために進化していくという点は、進化のための圧力というかモチベーションがわかりやすく進化の競争とはこのことなのでしょう。いまあるかたちや能力などもなぜそうに至ったのかと進化の過程を想像することは生物に触れるうえで楽しいことのひとつだと思います。



くつろぎかたいろいろ。。



 
| 娘雑記帳 | 17:20 | comments(0) | - |
るすばん

こんにちは
先日、近所の子が「こんちくわ」とあいさつしてくれました。
私の時には「こんにチワワ」というのが流行ったことを思い出しました。あと、「こんにちワンタン」「こんばんわいん」「おはよーぐると」…語尾をちょっと変えるだけで楽しい気持ちになったものでした。
「こんばんわんこそば!きょうも一日おつかれsummer。明日もがんばルンバ」…楽しいっちゃ楽しいかもしれませんね。



ちょっと気分転換にペットとるすばんの記事を読んでみました。


Every Dog Has Its Data

http://well.blogs.nytimes.com/2014/03/09/every-dog-has-its-data/?_php=true&_type=blogs&_r=0

半世紀前、犬たちは裏庭や納屋の小さな犬小屋で暮らしていることが多かった。いま、彼らは私たちの家やアパートのなかに住んでいて、私たちのベッドで眠る。時に、その家の子どものように扱われていることもある。
だから、人間の生活に忍び寄る技術が犬の生活にも近づくとしても不思議ではない。

なかには犬の心拍数や呼吸数をモニタし、彼らが脱走したときは場所の追跡もするデバイスがある。ウェブカメラにより家の外にいる人が、家にひとりぼっちでいるペットを監視したり、通信してペットとゲームをしたり彼らのひとりぼっちの単調な日常を打ち破ることができるのである。
スマートフォンビジネスによりこのようなデバイスが小型で安価に作られるようになった。そのデバイスには無線機能、モーションセンサー、高解像度カメラが携えられている。
一方スマートフォンのアプリで、デバイスからの情報を可視化しそれをワイヤレスに接続することでペットの行動を把握することができるものあり、ペットとそのオーナーの堅い絆に注目しビジネスを展開する企業もある。

「それはより意味のある方法でペットと対話することができるという考え方である」「多くの人々がじぶんのペットと対話することを望んでいる」と意見を言う研究者もいる。

11歳のラブラドールの首に笛付きモニタの装置を装着した。
この首に付けた130ドルのケチャップのボトルのキャップほどの大きさの金属部品で、どのくらいの時間、どのくらいの強度で活動したかを犬の顎の動きから測定し記録することができる。
シアトル在住で医療機器販売に従事する32歳のHurnさんは、このiPhoneのアプリを通じて愛犬がどのくらいの時間、どのくらいハードに動くかを棒グラフで見ている。(人が家を出てから5分後から帰るまで記録されている)
Hurnさんは獣医師に犬を活動的でいさせることで寿命を延ばすことができると聞き、Hurnさんとその婚約者はこのデバイスを使用するようになった。彼女は、このデバイスによりもたらされた犬の活動記録がカップルの犬に愛犬に対する責任感を高めるともいう。
「私たちは非常に注意深い親なのである」また「彼は私たちの唯一のこども」とも彼女は言った。


The Whistle tracked her activity level.

私もまた5歳のミッツィ(ピットブルラブラドールミックス)の首に笛をつけた。数日後、私はほかのミックス犬とミッツィの活動レベルを比べることができた。
ミッツィが連続4日間、毎日の運動目標を達成できたときホイッスルアプリからおめでとうメッセージが届くことで少し誇らしい気持ちになった。
ペットが着用できる技術は進んでいる。
すでに販売されているタッグというデバイスがあり、これはペットの位置情報とともに活動レベルがわかるもので、ペットが迷子になったときにも役に立つ。


The data was sent to a smartphone.


これらのデバイスにより得られるデータは最終的には獣医師がペットの病気を把握するときに役立つ可能性がある。
ある協会によると、ペットの犬の52%、猫の58%は太りすぎで糖尿病や関節炎などを引き起こす可能性を持っている。
ペットフード会社により、理想的な体重を維持するために食事を制限することで犬の寿命は15%伸びることが発表された。獣医師はペットの活動の研究のために高価なモーションセンサーを使用していたが、獣医師らはペットの飼い主が使用することを目的とする新しいデバイスが広くに普及する必要があると述べた。

ペットの孤独は技術が関心を寄せているところである。飼い主が職場にいる間、ペットはひとりぼっちで自宅で過ごす。それは分離不安、運動不足、破壊行動などの問題につながる。

ペットをモニタするためのワイヤレスのセキュリティカメラもある。これにはマイクとスピーカーがついているので飼い主はペットの声を聞いたり、声をかけることができる。
私はこれをミッツィに使用し、私が出掛けている間、リビングルームのカウチの前にセットした。
私がマイクでミッツィに「dawn(ふせ)と声をかけた」すると、じっと動かずビクター犬のように顔を傾けてカメラをみていた。

新たに発売されるPetcubeというデバイスはウェブカメラ、マイク、スピーカーとレーザーポインターを備えスマートフォンを介しリモートで操作することができる。飼い主はレーザーポインターを操作することで愛猫や愛犬を遊ばせることができる。

ただ、猫は問題なくポインターを追いかけるが犬の場合は強迫的な行動を誘因し、ウェブカメラを通じてペットに話しかけることの効果の影響については明らかにはなっていないとする研究者もいる。
「彼らにとってそれらが良いか悪いかについてはまだわからない」とされている。

飼い主不在時のペットの不安を取り除く新技術はいくつかあり、それらがペットの生活の質を向上させるかどうかはまだ明らかになっていないが多くの飼い主の感情的な要求には答えられるだろう。


■■読んでみての感想■■
るすばん中のペットが『いい子』であるとしても『いい子でない』であろうということが予想できたとしても、その様子が気になる方は多いのではないでしょうか。
出来れば『いい子』でいてほしいですが、それがペットにとってもひとにとってもハッピーで平和な時間であるといいなと思っています。
今回の記事ではその様子をうかがい知るだけでなく、スマートフォンを介して犬や猫と遊ぶことが提案されていましたがペットが退屈であろうと想像し少しでも気晴らしをと思う『親心』をほほえましく感じながら読みました。
日中、ひとのいない静かな時間の大半はうとうとと過ごす動物が多いだろうと私は憶測していますので(うとうとの前後にいたずらをしたり、‘おおなき’をしたとしても。)、特別積極的に遠隔操作をしてペットを遊ばせることが必要とは思っていませんが、スマホを介してペットを遊ばせることが「飼い主の感情的な要求には答えられるだろう」という記事の見解に同感しています。
「飼い主の感情的な要求」というものは、ひとが動物と接することでごく自然に生まれ動く心情的なものだと考えていますのでそれに対するケアとしてのデバイスがあることは何ら不思議なことではないように思います。
また、飼い主の要求が満たされることでペットと暮らすことがより快適なものと感じることが出来るようになればそれはそれで良いことなのかもしれません。
ペットと暮らすことにおいて、ひと側へも少し思いをはせるきっかけになる記事でした。



DSC_0084.JPG
中年ふたりぐみ。




 
| 娘雑記帳 | 16:14 | comments(0) | - |
フックン船長
こんにちは
つくば市のイメージキャラクターが宇宙飛行士型ふくろうロボットの『フックン船長』に変更になったそうです。
公式ツイッター(@fukkunsencho)で「よろフク~」「つくばだいすきフクッ♥」とつぶやくフックン船長にいまだなじめずにいます。
ちょっと詰め込みすぎな感じがしますし、先代の『ツクツク』が宇宙服を着たんじゃだめだったのかとか、やっぱりコスモ星丸がいいんじゃないかとか、そもそもゆるくなきゃいけないのかとか思ってしまうのは懐古主義でしょうか。
そんなことを書くと「おこったフクー!」などと言われてしまうかもしれませんね。



フックン船長
↑よく見るとけっこうかわいいフックン船長



Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0071365

Introduction
他のひとのあくびを見たり、聞いたりしてそれが伝染することは興味深いことであるが、その根本的なメカニズムは不明のままである。あくびの伝染は健康なひとにおいては45−60%に見られ、それはビデオによる調査で実証されている。最近は、あくびの伝染は伝達、社会的相互作用、共感などにおける生得的な反応と考えられ、他人のあくびの伝染は共感などに関係しているとされている。
最近の研究では社会的感情は共感に関連するとされていて、あくびの伝染の発生頻度、反応性に影響を与えることがひとにおいて実証された。さらにあくびの伝染効果は自閉症などの共感障害などのケースでは損なわれているようである。

あくびの伝染と共感はひと固有の現象ではなく、チンパンジー、ボノボ、ゲラダヒヒで確認されている。ヒトと同様に社会的結合が強い種のほうがあくびが伝染する可能性が高い。
あくびの伝染については霊長類以外では注目が少ないが、鳥類ではセキセイインコ、あとはイヌで実証または示唆されている。


最初の実験ではひとのあくびの後に72%という高い割合で被験犬はあくびをした。著者はイヌが高い社会的コミュニケーション能力を持ち、ひとへの感情移入の能力を持つから、あくびをキャッチすることができる可能性があると示唆した。
Madsenらの実験によると、イヌが伝染的にあくびをすることが確認されたが、それに感情的な親密さが伝染の強さに影響するかを実証することはできなかった。しかし、聴覚刺激を用いてイヌにおけるあくびの伝染性と共感の関係を示す別の研究が最近ある。Silvaらはイヌがひとがあくびをするときの音に反応しているのではと疑ったが、ひとのあくびの音に反応しているだけではなく、親しくないひとよりもより親しいひとへのあくびに反応していた。

一方でイヌにおけるあくびの伝染性について調査し、共感との関連についての証拠を発見した。
研究によるとイヌが刺激によってあくびを頻繁にするのではなく、あくびをするひととの社会的な絆の深さがあくびの発生に関連していた。

イヌの伝染性のあくびを検討する。イヌを含むいくつかの動物種における自発的なあくびは心理的緊張、軽度のストレスが関連している。このようにイヌを不安にするいくつかの刺激(たとえば飼い主が見えないといった状況)を提示することで、イヌが特定の状態の間、より頻繁にあくびをする可能性がある。
緊張のあくびと自然なあくびを不安の行動指標として視覚的に区別する研究もあった。
しかし、あくびの強さの客観的定義や不安行動の指標に関する量的データを報告する研究はなかった。
心臓の聴診によりストレスを測る方法も用いられたが、聴診器の使用自体がストレスレベルに影響を及ぼし、ストレスの正しい評価の妨げになる。
このようにイヌのくびの伝染に関する研究は、ストレス反応仮説を除外することができなかった。

異種間のあくびの伝染性について研究することは、動物の進化の過程の共感を探るうえで強力なツールになるだろう。
しかしながら、霊長類以外の動物ではさらなる研究が必要とされている。
現在、イヌにおいてあくびの伝染性を観察されようとしている。
とくに、イヌのあくびがひとなどの霊長類のあくびの伝染に似ているかどうか、緊張や不安に基づくものなのかを研究した。
心拍数(HR:heart rate)、心拍変動(HRV:heart rate variability)など自律神経の変化を測定することでイヌの心理的変化や不安を測定した。
そしてあくびの伝染と共感が関連するであろうという仮説をたてた。


■読んでみての感想■
親しい人とそうでもない人とであくびの伝染に違いが出るという点について非常に興味を持っています。行動のシンクロ、心理的な距離の近さ(親しい等)についてこの論文のなかでどのような展開がされるのか楽しみです。
私はいつもストレスなど行動の数量的な把握の方法に興味を持っていますので、’行動‘が量的に報告される具体的な方法を知ることができればいいなと思っています。それを知ることで困った問題に陥った場合、その困りの度合いを知り、それに応じた対応ができるのかもしれません。





ソファのへりからこちらを見る愛猫。
| 娘雑記帳 | 17:16 | comments(0) | - |
こそだて
んにちは

今年はブログの更新が滞りがちになってしまいました。
イヌのあくびの伝染についての論文も読みかけですが、のんびりと読み進めていきたいと思っています。

じつは今年は私自身の妊娠、出産があり色々なことが滞りがちな一年でもありました。
プリミティブな部分が刺激され子育てがはじまり、ホルモンの大きな動きも加わり心身ともに’子育てモード‘になっていく自分の様は犬や猫の子育てとそう大きく変わらないように感じることもありました。
母性と異なるアプローチをとるであろう父性が介入する点などは犬や猫の子育てとは少し違うのかもしれません。

我が家の動物たちは赤ちゃんが泣くとそわそわしだし遠吠えのような声で鳴く犬、顔をなめたがる犬、そっとにおいを嗅ぐにとどまる猫などさまざまではありますが、彼らは赤ちゃんを興奮させたり不安にさせるようなことはせず、その存在に大きく動揺することもないようです。赤ちゃんは攻撃対象ではなく、他者によるケアを必要としなければ生きることが出来ないほどに’弱い存在‘ということを本能的に感じているのかもしれません。少なくともこちらがそう思うほどに彼らは赤ちゃんに対して寛容な態度でいるように見えます。
そのような動物たちの姿を見て、より一層彼らに興味を持ちました。

妊娠中、診察室でも多くの方に優しいご配慮をいただきました。ご自身の妊娠、子育てのお話しを伺う機会もたくさんありました。「うちの子重いから私が診察台に乗せるわね」とひょいっとわんちゃんを診察台にあげてくれた方もいました。どうもありがとうございました。


2014年もみなさまと動物たちにとって実り多き一年となりますようお祈り申し上げます。
榊原繭








■年末年始休診のおしらせ■

2013年12月29日〜2014年1月5日まで休診となります。
2014年1月6日より通常診療です。
ご了承ください。


 
| 娘雑記帳 | 16:44 | comments(0) | - |
シロクマの地肌
こんにちは

家族に「シロクマの毛を刈ると地肌は何色でしょう」とクイズを出したら「黒」という答えが返ってきました。
答えはその通りの黒なのですが、まさかの即答・正答に答えを知っていたのか尋ねると「出題者の意図を汲んだ」とのことでした。
クイズ王と暮らしているような気がしてきました。









 さて、ニュースでも話題になっていた論文を読んでみました。

Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0071365


Abstract

人ではあくびが敏感に伝染していくことが知られている。進化生物学的にこの現象がヒト以外の生物でも見られるかどうかに焦点があてられている。あくびの伝染( yawn contagion)は霊長類のいくつかの種で確認されている。イヌ(Canis familiaris)もあくびを伝染させる能力があることが示されている。心拍計から得られたデータから、飼い主のあくびを見ている場合と飼い主以外である見知らぬヒトのあくびを見ている場合とでは、イヌの心拍変動の数値に差はなく、伝染性のあくびがイヌの覚醒状態の差よりも、イヌとヒトの共感レベルの差によって影響されることが示唆されたとしている。

本研究ではイヌにおけるあくびの伝染と二つのメカニズム(共感から発生したものか/ストレス反応によるものなのか)を区別することを目的とした。

25匹のイヌに飼い主と飼い主以外のあくびとそれ以外の口の動きを見せそれを観察し、その際に生理学的な指標として心拍数とほか21項目をモニタした。

あくびはあくび以外の口の動きと比べて有意に発生していた。そしてイヌのあくびの伝染は飼い主でない場合よりも飼い主からのほうが頻繁に起こり、あくびの伝染には感情的な影響が関係していることがわかった。

心拍数については変化は見られずストレスの多い状況とあくびの伝染は関係していなかった。

飼い犬におけるあくびの伝染はヒト(飼い主)への共感を示す行動の可能性がある。


続く。。


■読んでみての感想■

あくびの伝染についてはヒトやチンパンジーなどの霊長類においては確認されていて、それが近しい間柄であるほど伝染しやすいことであることが報告されています。非常に認知能力の高いイヌでも同じ現象がみられるのではと推測はされていましたが、今回の論文でそれが明らかになりました。

イヌからイヌではなく、ヒトからイヌへとあくびが伝染するという今回の結果はイヌとヒトの関係の深さをあらわしているのではないでしょうか。
この論文のなかでしばし使われている共感(empathy)という言葉が特に気になっています。イヌたちにどのように作用していくのか興味深く読み進めてみようと思います。






↓ティッシュケースのティッシュを詰め替えようとした瞬間にケースに入り込む愛猫

P7251913.JPG


↓ティッシュになりきる愛猫

P7251919.JPG



↓うえから見た図。

P7251927.JPG



■■夏季休診のおしらせ■■

8月13日(火曜日)

8月14日(水曜日)

8月15日(木曜日):休診日


上記は休診となります。ご了承ください。


| 娘雑記帳 | 20:00 | comments(0) | - |
七夕とかぶとむし

こんにちは

七夕も過ぎました。
短冊に思いを馳せる5歳の子に、彼の母親は「七夕のお願いは必ずかなうわけじゃないのよ。お誕生日やクリスマスとは違うのだから。いつか叶うといいなと思ってお願いするのよ。」と諭していました。

5歳の子のお願いなんて他愛のないことなんだろうから叶えてあげればいいのにと思って聞いておりましたが、『金と銀のiPhoneがほしい』というのが彼のお願いごとだと聞いて母親が諭す理由も分かったような気がしました。
メッキでも良いのかとかという問題でもなさそうですしね。








前回の続きです。
Owning a Dog Is Linked to Reduced Heart Risk
http://well.blogs.nytimes.com/2013/05/09/heart-association-weighs-in-on-pets/

ペットの飼い主は身体にかける金額がより高くなる傾向にあり、コレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)が低めであった。
ある研究によると、心臓に問題を抱える人々は種類に関わらずペットを飼うことで心臓疾患を抱えながらも生存する可能性が高いことが発表された。

血圧を降下させる薬を飲んでいる高血圧の人々を二つのグループにわけ、一つのグループには犬もしくは猫を与えた。ペットがいないグループに比べ、ペットがいるグループは緊張の高い場面でも著しく穏やかであった。

しかし、ほとんどの報告はその相関を示すだけで、結果について証明するものではなかった。
研究では犬を飼っている人の間でも散歩をする人とそうでない人において鋭い対比があった。

予防医学センターの示す数千人を対象にしたデータによると、28%の犬の飼い主であるが犬と散歩をしない人々、22%の犬を飼っていない人々と比較すると17%の犬と散歩をしている犬の飼い主は肥満であった。

Dr. Levineらはペットを飼うことが必ずしも推薦されるわけではないと述べた。
「ペットを飼うことでソファで煙草を吸ったり、おやつを食べることを止められるわけではない。ペットを飼うことで様々な欲求(喫煙や飲食)や血圧をコントロールできるようになるわけではないのである。循環器疾患のリスクを軽減のためにペットを飼うというのは必ずしも賢明な方法ではない。」とも述べた。



■■読んでみての感想■■
ペットと人の関係について考え直す機会になりました。
ペットと暮らすことで外出する機会や運動量が増えるという人もいるでしょうし、逆に何らかの原因(留守番させられない等)によりペットから目を離すことが難しくなり外出頻度、運動量が減る人もいるかもしれません。そのような場合は、飼い主の健康状態にネガティブな影響を及ぼす可能性についても考える必要があるでしょう。
記事では循環器疾患との相関について書かれていましたが、もっと些細なシーンにおけるペットと人との関係についても考える機会となりました。

「ペットを飼うことは健康にも良い」と安易に唱えることに対し、データは冷静に警鐘を鳴らすのかもしれません。

ペットと暮らす場合の多くには「ペットと暮らしたい」という人の明確な意思が作用すると仮定すると、そこにはポジティブな影響だけを求めたいと考えるのは自然なことでしょう。
それはペット側も同じで彼らにとって心身共に不都合な状況を人の都合でうみだすことは当然避けたいと思います。
ペットも人も心身共に健やかで楽しく、ポジティブな影響はもちろんのことそれが相乗的であればなお良いなといつも考えています。これからもそれは私にとって大きなテーマであると思います。






かぶとむしを見つけました↓

診察室の虫かごを置いておくと「どこで見つけたのですか?」と何人かの方に聞かれました。
「それは内緒です」と思わず言いそうになったのをぐっと我慢しました。かぶとむしはやはり人気物なのですね。

| 娘雑記帳 | 20:00 | comments(0) | - |
ひさしぶりの更新

こんにちは
久しぶりの更新になってしまいました。また、ぼつぼつと更新していきたいと思います。

少しまえに健康診断で血液検査を受ける機会がありました。
私の血液をとってくれる看護師さんに「血管のよく浮き出るほうの腕を出して、親指をなかに入れて手をグーにしていてください」と言われて、普段、私が動物たちから採血をする時とだいぶ雰囲気が違うので新鮮な思いでした。

「手か足をだしてください。どれも毛むくじゃらでしょうからどれでも結構です。どの手にするか決めたら肉球をぎゅーっと握ってください。噛みついてしまいそうな気分の時はカラーを用意しますのでお知らせください。」とか言って伝われば良いですがそうはいかないのが動物病院ですね。


Owning a Dog Is Linked to Reduced Heart Risk
犬を飼うことと心臓病のリスクの減少の関係
http://well.blogs.nytimes.com/2013/05/09/heart-association-weighs-in-on-pets/


アメリカ国内最大の循環器学会は犬を所有することであなたを心臓疾患から救うことができる。と言うメッセージを発信した。

この珍しいメッセージは専門家により構成されたアメリカの循環器学会から声明として公式に発表され、犬を飼うことはおそらく特に心臓病のリスクを軽減させると結論付けた。

犬と暮らしている人々には家の外へ出たり散歩をする理由がたしかに存在し、多くの犬の飼い主が犬と密接な関係を築いていて、犬の存在は飼い主のストレスへの反応を鈍くし、心拍数を下げることが協会の委員であるDr. Glenn N. Levineらにより報告された。

しかし、犬や猫を飼う人々がしばしばそもそも元々健康的で活動的であるという見解もあり、引き続き考察が必要であるだろう。
「我々は犬を飼うと心臓病のリスクが軽減するという声明が‘ひとりあるき’しないことを望んでいる」とベイラー医科大学のDr. Levineは述べ、続けて「しかし、心理的、社会的、生理学的に言っても犬を飼うことと循環器疾患におけるリスクの軽減の因果関係があるだろう」とも述べた。

アメリカ国内では7000万頭の犬、7400万頭の猫がペットとして飼われている。
循環器学会はペットの飼育と人の健康の関係についてより多くのデータを求めることになった。

「少ない人数ではあるが、運動により健康を保つことが出来ている人々もいる」
「理想的な社会では医師の勧告に耳を傾ければ、ペットによって外に連れ出してもらう必要はないのである。」と言った心臓の専門医もいた。

いくつもの論文を見なおすと、ペットの飼い主のなかでも特に犬の飼い主における論文によると、ペットの‘いない生活’よりも‘いる生活’のほうが健康的であるとされていた。

研究により、ペットのいない場合と比べてペットのいる生活では、人の心拍数の減少、血圧の低下、アドレナリンなどのホルモンの放出の減少などによりストレスに対する身体の反応を減少させることが明らかになっている。とDr. Levineは述べた。



…続く

■読んでみての感想■
犬と暮らすことで起こる良いことはいくつか(あるいは、いくつも)あると思います。

軽快に嬉しそうに歩く犬と散歩をしていると私も爽快な気分になることが多いです。
それは私の身体に何か大きな変化を起こしているわけではないのですが、犬と暮らすことで起こる‘良いこと’として私が日々体感していることです。日常的になんとなくその良い効果を感じている方も多いと思われる犬との散歩についての記事ですので、興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。

記事のなかで犬を飼う人がそもそもどのような傾向にあるのかを考慮に入れる必要性について書かれていました。効果について、きちんとした証拠と科学的な考察が加えられることでより深い認識が得られると期待しています。





動物たちもげんきです。
丸めたマットの中で得意げな表情の愛猫。



ケージを掃除しているあいだに、



ご機嫌、声高らかに歌う愛鳥。

ケージを掃除している間のBGM担当です。

| 娘雑記帳 | 20:00 | comments(0) | - |
森のくまさん
こんにちは

お米の食味ランキングで‘森のくまさん’という種類のお米が格付けトップになったというニュースをみました。‘森のくまさん’は『森の都、熊本県産のお米』というのがその由来だそうです。
「『森のくまさん』はほのかな甘みがあり、つやなどの見ためも抜群」と紹介されていましたた。お米の話しとは理解しながらもどきっとしてしまいますね。
スタコラサッササのサ






さて、甲状腺の論文が読みかけなのですが、犬の記事を見つけました。
Effects of social support by a dog on stress modulation in male children with insecure attachment
http://www.frontiersin.org/Educational_Psychology/10.3389/fpsyg.2012.00352/abstract
ストレス下にある子どもにおける犬の効果


愛着に対してinsecure-avoidant(不確実/安定しない回避型)、disorganized (回避型)のタイプの子どもたちが社会的ストレス下において人間のサポートと犬のサポートを受けたときのストレス反応についてを研究の目的とした。
愛着のタイプがinsecure-avoidantもしくはdisorganizedである47人の男の子(7歳〜11歳)を調査対象とし試験者用社会ストレステスト(Trier Social Stress Test for Children;TSST-C)を用いて実施された。
24人はフレンドリーなセラピー犬、10人は人間、残りの13人はおもちゃの犬が対応した。

ストレステスト実施に際し、子どもたちのだ液中のコルチゾールからストレスを5回測定した。
セラピー犬存在下でのストレスを示すコルチゾールの値は他の2つの条件(人間/おもちゃの犬)と比較して特に4回目、5回目の測定で著しく低く、全体としても低かった。
また子どもと犬が接触することとコルチゾールの量に相関がみられた。
社会的ストレス下にあるinsecure-avoidantもしくはdisorganizedである男の子については人間よりも犬によるサポートのほうがストレスを軽減させることが分かった。
ストレスは子どもたちの学習やパフォーマンスを妨害するので、動物介在教育は有効であると思われる。

コルチゾール:ストレスに反応して分泌が増大するホルモン。ストレスホルモンとも呼ばれる。



■■読んでみての感想■■
動物がそばにいると緊張が緩むようなことは多くのひとが経験していることだと思います。
私もそれは長いあいだ感じてきたことであり、それが動物のそばにいたい大きな理由のひとつなのでしょう。

今回の記事では愛着(アタッチメント)に対してある傾向を持つ子どもたちが対象になっていましたが、その他の傾向の子どもたちや特定の強い傾向を持たない子どもたちの結果も気になるところです。調査の詳細な方法、人間/おもちゃの犬と比較して生きている犬がストレスに影響すると思われる因子についての考察などをより細かく知りたいと思いました。

動物介在活動、動物介在教育、医療行為としての動物介在療法などがひとの心身の健康に影響することが報告されています。それは何かの代替えではなく、動物だから良い効果が得られるようです。ひとは動物の何に刺激され反応するのか。これはいつも私が興味を持っている部分です。さらにひとに良い効果を与える動物たちの心身の状態についても知りたいと思っています。



↓体重測定



↓体重計でのピース









↓手芸が趣味の家族が作った服を着る愛犬



ワンピースには少し短い。。。

| 娘雑記帳 | 20:00 | comments(0) | - |
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